FC2ブログ

プロフィール

桶狭間辯才天 蓮龍院

Author:桶狭間辯才天 蓮龍院
真言宗僧侶(阿闍梨)
自房(お寺)の活動、行者の気侭な日記、密教の修法についてなどブログに載せていきます。

最新コメント

カレンダー

08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

寺報掲示板

「お彼岸・ご供養」受付中
9月13日ブログ参照


各種申込
メールアドレス support@renryuin.jp ← クリック
- コメント

一座一座の行法

「秋のお彼岸 先祖供養」 受付中

8月30日ブログ参照

「荼枳尼天加持符授与」 受付中

9月7日ブログ参照


中日が明け彼岸も今日で五日目。

残すところあと二日間です。


この彼岸会の供養に修しています光明真言法。

亡者離苦得脱のために修する機会が多い光明真言法は、次第の構成も供養や回向のための入句をし、整えてあるものが多いように思います。


昨日、他の行法、観音法や地蔵法、お寺の本尊の諸尊法での供養の際には、どのようにしたらよいのかを尋ねられました。

お寺の本尊が天部尊であることは少ないと思いますが、仮にそう出会った場合は、他の尊での修法をお勧めいたします。


実際、普段のまま修法していただいてよいかと思います。

それでも、もう少し丁寧に修するということであれば、まずは表白を供養や回向のものを用いる。

もしくは、その尊の表白に、供養の文言を付け足す。

祈願であれば、祈願の文言を付け足す。


表白を用いず、常の行法の際には令法久住利益人天の後を過去精霊頓証菩提の為になどと入れ換える。

「令法久住利益人天過去精霊頓証菩提の為に」


神分の霊分に供養、回向の文を加える。

「過去精霊頓証菩提の為に」 

「〇〇信士の霊位、頓証菩提の為に」

など


発願や小祈願にも供養、回向の文を入れる。

「過去精霊 成等正覚」 

「過去精霊 頓証菩提」

など


行法の終わりの回向にも付け加えをする。

「回向過去精霊」

など


五大願五句目の終わりに付け加える句を

「過去精霊成佛道」

などの句にする。


こうすることで、何のための修法かがよく伝わるかと思います。

自身本尊によく示せます。


これは、私の手元にあります光明真言法の次第を元に書いており、あくまでも一例です。

行ずる行者がそれぞれにあった句をその都度、入句をしていただけたらと思います。


ペットの供養をさせていただく際の馬頭法では、その時に応じて入句をし、供養の行法に勤めます。


個人のご祈願をさせていただく時も、その都度、入句をいたします。

ですので一座の行法の間に何度も施主さまのお名前やその時の祈願が出てきます。


行法の骨組み、基礎は変わりませんが、何のための修法かを考え、修すること。

施主さまのお気持ちに寄り添い、修法すること。

同じ尊法の一座であっても、それは同じであって同じではありません。


行者にはそういった臨機応変が必要となります。

私の場合は、その都度考えて登壇している訳ではありません。

壇に上がり、本尊となる。

その時の降りてきた言葉をお唱えさせていただく。

祈願者さまのお名前や住所、生年月日、当年星や本命星などの最低限の情報は予め手元に用意しておきます。


こうして一座の行法を修します。


太鼓や読経のご祈祷も見た目にはよいかと思います。

只、基本はあくまでも行法あっての事。

行法なしでは、只のご法楽。

正直、洒水や小供養法、読経では、祈祷とは呼べません。

(日々、行法を重ねている行者であればこれで十分です。)


時間が掛かろうが、手間が掛かろうが、やはり丁重に壇上を荘厳し、準備をし、修法する。

これが密教の加持祈祷です。


願目(祈願、供養等)のために尽くす。

この思いを後に繋げていけたらと思い、日々、修法しております。


合掌


ご供養をご希望の方がありましたら、彼岸中のお申込もお受付いたしております。

下記まで遠慮なくご連絡ください。


・ メールアドレス support@renryuin.jp ← クリック
・ TEL 052-625-2671

・ 一霊位 : 三千円


合掌


Facebookページ http://facebook.com/renryuin/


Twitter http://twitter.com/renryuin/

インスタ http://instagram.com/renryuin/