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桶狭間辯才天 蓮龍院

Author:桶狭間辯才天 蓮龍院
真言宗僧侶(阿闍梨)
自房(お寺)の活動、行者の気侭な日記、密教の修法についてなどブログに載せていきます。

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修法中の正行

正念誦について。

ご質問がありましたのでここで書ける範囲で書かせていただきます。


秘蔵記には、五種の念誦法が説かれます。

その中、正念誦とは三摩地念誦のこと。


三摩地念誦とは、心月輪に真言の字相を観じる事。


一座の修法で入我我入観までは、供養分。

入我我入観からは念誦分、正行です。


「入我我入観 〜 正念誦 〜 字輪観」


この正行が行法の肝心であり、即身成佛を成就させるための重要な要となります。

入我我入観、正念誦、字輪観は、身、口、意の三密の成佛を意味。

正念誦は口密行に当たります。


また入我我入観、正念誦、字輪観、この三つに差別はありませんが、もし略観を用いるのであれば三つを摂して正念誦だけを用いる。

この事から正念誦がより重視されていることが分かります。


観法の観文には、広観と略観があり、当然ですが初心であれば広観を用いる。

そして観法は観文をその都度、読んでいるようでは成り立ちません。

加行をきちんとしていれば、大凡は頭に入っているかと思いますので、まず観文をしっかりと覚えることが必須。

これは、印の観文も同様です。

そしてその観文をよくよく観じる。

行法中だけでなく、普段から繰り返し何度も何度も観行することが大事となります。


こういった観法は、全てを口で言い表す事は出来ません。

繰り返し修行すること。

これに尽きます。

それには、観文を把握してないようでは何も始まりません。


そこからが第一歩かと思います。


合掌


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12月7日ブログ参照


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