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桶狭間辯才天 蓮龍院

Author:桶狭間辯才天 蓮龍院
真言宗僧侶(阿闍梨)
自房(お寺)の活動、行者の気侭な日記、密教の修法についてなどブログに載せていきます。

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9月13日ブログ参照


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流派に合わせた散杖

「冥府への祈祷 ・ 閻魔天供」 受付中

10月12日ブログ参照


柳の枝。


20211029105353c26.jpeg


随分と前にご近所で柳の木を伐採するという事で、許可を得ていただいてきました。

目的は、散杖に使うためです。


今時は、佛具屋さんに頼めばいつでも買えますが、行者としては作り方を知っておかなければいけません。

本山によっては、加行時に散杖は自分で作らせます。

また散杖は、修法する流派によって異なりますので、修法する法の流に合わせて使います。


散杖に使う木は、梅などの吉祥木。

柳も吉祥木です。

修法によっては、散杖に使う木が定められている事もあります。

水天供には柳の木の散杖を使うなど。

柳は上でも書きました通り、吉祥木ですのでどの法にも通用して使うことができます。


散杖を作るには、まず吉祥木の枝を用意します。

なるべく真っ直ぐな枝。

それを十分な時間をかけて、乾かします。

この時に少し曲がっていれば、真っ直ぐなものに縛って形を矯正。

何ヶ月もかけて乾かします。


乾きましたら、長さを整え切断します。

長さは、一肘。

一肘は、行者によって異なります。

長さを整えたら、皮を剥きます。

皮を剥いたら、使う流に合わせて切り込み等を加えて完成です。


私の場合は、少し拝んで加持をしてから皮を剥きます。

散杖は、必ず木の枝に限ったことではありません。

木の枝以外の物で散杖を作る流派もあります。


佛具屋さんで買う散杖は、切り込みなどが始めから入っているものがあります。

その切り込みが、自分が修する流派の物であればいいのですが、中々そうはいきません。

知らず知らず使っているのもよく見かけます。

自分で作ればそんな事はありません。

皮を剥いた、ある程度の長さがある無加工の梅などの枝であればありがたいですね。

こういった散杖も佛具屋さんで取り扱っているかと思います。


この柳もこれから長さを合わせて切り、皮を剥き散杖として仕上げます。


合掌


人の定めから必要ないものを消し、得たいものを足す 「冥府への祈祷 ・ 閻魔天供」 受付中

10月12日ブログ参照




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