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桶狭間辯才天 蓮龍院

Author:桶狭間辯才天 蓮龍院
真言宗僧侶(阿闍梨)
自房(お寺)の活動、行者の気侭な日記、密教の修法についてなどブログに載せていきます。

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9月13日ブログ参照


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華水供と浴油供

聖天供四日目。

202206020936409a5.jpeg

聖天浴油供は、十一面観音供、華水供を経てからという伝承があります。

只、これは儀軌に載ることではありません。

行者の経験からの伝承となります。

聖天供と云えば浴油供。

流によっては別の聖天供、三日頓成法等がありますが、基本、聖天供と云えば浴油供です。


元々、華水供という法はありません。

華水供とは、浴油供の潅油だけを除いたもの。

油を潅ぐ作法だけを修さないことを華水供と云います。


本来の華水供は、別に華水器を用意し供えるような事はしません。

一面器の閼伽、これが華水となります。

壇荘厳は浴油供と同様。

同じ荘厳をし、わざわざ華水供をする必要もなく、うちでは滅多に華水供をすることはありません。

後夜、日中の座で四百、三百反と潅油しない分、手間はかかりませんが、実際、四百反ほどの潅油に大した時間はかかりません。

それを省く程に時間がないのであれば、しない方がよい様に思います。

20220602101205192.jpeg

これはうちの華水器。

そうは云いながらも今時は華水器を用意し、清浄な閼伽水をなみなみと注ぎ、一つの房華を浮かべ供えることがあります。

天部尊はこういった供えを喜ぶ。

普段の壇荘厳に加へ供えます。


文頭で書きましたように十一面観音供、華水供を経てという場合、これは行者の素行、聖天さまとのご縁を測るための行い。

それほどに浴油供とは厳重な法という現れです。

浴油供は、よくよく行者の素質をみて授ける事。

その流れで十一面観音供、華水供を経てという伝承が出来たように思います。


逆に素質があれば、こういったことを経ることなく、浴油供を授かる。

そういうこともあります。

もしかしたらしっかり十一面観音供、華水供と行を経ても授かれないことも。

全てはご縁。

この世界は求めて得られるものはありません。


神佛の思し召しです。


合掌


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1月15日ブログ参照



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