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桶狭間辯才天 蓮龍院

Author:桶狭間辯才天 蓮龍院
真言宗僧侶(阿闍梨)
自房(お寺)の活動、行者の気侭な日記、密教の修法についてなどブログに載せていきます。

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調伏の心得

昨日の晩からの大雨、そして強風で一気に梅雨を思い出しました。

ここのところ晴れ間が多く、梅雨を忘れてしまっていました。

命あるものすべてに必要な水。

しかし、振り過ぎても水難が起き、降らなくても水難が起きる。

風も吹き過ぎては難を生じ、吹かなくても困る。

自然現象は神の所業です。

バランスの均衡が取れなくなった時、神仏に祈るのは今も昔も自然な人の姿。

どんな事にも共通して言える 「バランス」

この 「バランス」 が保たれる事で、自然、人と人の関係、全ての調和が保たれます。

では、調和が崩れた時どうするか❓

密教では、こんな時こそ 「調伏法」 です。

人に例えたのであれば 「心と身との調和につとめ、悪行にうちかつこと」

誰の心にも多かれ少なかれ悪心は存在します。

良心と悪心のバランスが崩れ、悪心が大きくなった時、人は悪いことを実行してしまいます。

この時、悪心を伏し調えることができれば悪行することもありません。

修行者であれば、酷く煩悩に負けそうになった時、自身の煩悩に向けて 「調伏法」 を施し、煩悩を伏します。

悪人に向けるのではなく、悪人の悪心を調え伏すため施すのが正しい 「調伏法」 の使い方です。

個々に向けて施せば、向けた先の対象物は滅びます。

「調伏法」 を施す、修法するには、正しい行者の心得、そして修法中の安定した精神状態が重要となります。

修法中の僅かな、他への思いが過ってしまえば、対象がその方向へ向いてしまいます。

正き心を持ち 「調伏法」 を修する。

今時の間違った 「調伏法」 の見解ではなく、本当の意味を後の世に伝えられることを願い、数々ある 「調伏法」 を修法していきたいと思います。合掌


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