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桶狭間辯才天 蓮龍院

Author:桶狭間辯才天 蓮龍院
真言宗僧侶(阿闍梨)
自房(お寺)の活動、行者の気侭な日記、密教の修法についてなどブログに載せていきます。

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略法のツケ

今日は子の日、大黒さまのご縁日です。

大黒さまの秘法の一つに 「一時千座法」 という法があります。

この法は、一升枡に納めた大黒さまに米や大豆などを一粒ずつ丁寧にお供えをしていきます。

この際、阿闍梨は秘印を結び、印をもって真言と共に供えます。

この法の功徳は 「大黒法」 を修法し、初めて効験を発揮します。

「一時千座法」 のみでは、形だけのものとなり、その効験は現れません。

もし 「一時千座法」 のみで効験をいただいてしまうと、その後のツケが大変だと先師さまが書き残された書物で読んだことがあります。

常日頃から行法により、招き接待(供養)をする積み重ねでいただくことができる功徳を 「一時千座法」 のみでいただいてしまうと、美味しいとこ取りと同じで、その後、何十年、何百年に渡り、いただいた何百倍もの功徳をもっていかれるそうです。

これは 「略法」 や 「一印法」 「小供養法」 などにも同じことが言えます。

辯天さまにも 「一印法」 や様々な小作法がありますが、これも日々の行法、辯天法あってのものとなります。

こういった略法など、それのみで得られる効験は、神佛の功徳ではなく、行者の自力、命を削って得られているものです。

これを繰り返す行者の最後は、悲惨だと学んでおります。

私自身も、数々とそういった行者さんの最後を見てきましたが、やはり悲惨な最後を迎える傾向にあると感じます。

密教における効験の原点は 「行法」 であり、これが全てです。

常日頃からの積み重ねる行法なしに、読経のみでの供養や回向は成立しません。

行法の功徳が読経によって供養という効験を発揮します。

俗世間も出世間も 「積み重ね」 から得られる結果は変わりません。

常にこの心構えを失わないよう、密教僧として神佛に勤めたいと思います。

合掌


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