本日は摩利支天法を修し、摩利支天さまをご供養いたしました。

いつもなら昨日の亥の日に拝む摩利支天さまですが、昨日は23日、3の付く日の聖天さまと重なってしまいましたので本日させていただきました。
何かと重なってしまった際は、その時々で判断し、修法いたしております。
今月、前回の亥の日は11日、東日本震災復興、慰霊と重なってしまいました。
二度目の亥の日が今日。
本尊さまの脇仏であります摩利支天さまを月に一度も拝まない訳にはいきません。
また本日は金剛峯日という、大変な吉祥日ということもあり、摩利支天さまを拝みました。
※二十七宿でみております。真言行者であれば必ず一日のうち一度は施餓鬼の際、摩利支天さまの印を結び、咒を唱えます。
※真言行者として施餓鬼は毎日しなければいけません。こうして施餓鬼の際、また九字を切る際など、様々な場面でお世話になる摩利支天さまですが、その行法を修法する行者さまは少ないように感じます。
密教行者としてお経を唱えるなどのご法楽ではさすがに片手落ちです。
摩利支天さまは天部ですが、その行法次第は通常の天部次第とは異なり、またお護摩もあります。
当院では正五九の正月、五月、九月に摩利支天増益護摩、また息災護摩を修法しております。
※増益は密教では「そうやく」と読みます。現代の問題、子供のいじめを終息させる際、師伝により、私はよく摩利支天隠形法を修します。
只、この摩利支天隠形法を始め、その他、小供養法、一印法、一時千座法、多々略法などは、日々その尊の行法を行っていなければ何の効験もありません。
日々の供養法により、各尊を持て成しているからこそ、その尊の功徳、お力をお貸しいただけるのです。
こういった基本的なことコツコツと日々、積み重ねることが祈祷の効験を高めることに繋がっていきます。
合掌