旅の密教僧

お盆は　「盂蘭盆経」　をもとに行われる行事で　「盂蘭盆会」　と呼ばれることが多いです。

お釈迦さまの弟子、目連さんのお母さんが、餓鬼道に落ちた時、お釈迦さまの教えに従って多くの高僧たちに供養を施し、お母さんを救ったことから初められました。

お盆では、仏さま、ご先祖さまを迎え施し感謝いたします。

こういった感謝の気持ちが、人の心に温かさを築き、人と人に絆が芽生えます。

単に先祖供養ではなく、先祖供養が目に見ることができない、人にとって大切なものを与えてくれます。

そして日々、見守ってくれます。


「祖先敬慕は子孫の務め、子孫守護は祖先の悲願。

追善の法味を捧げれば子孫はこれを積善となし、祖先その功徳を受ければこれを余慶となす。」


まさにこの通りです。

皆さまはご先祖さまを迎い入れます。

「追善の法味」　とは、正しい供養です。

安易な供養では、ありません。

きちんと供養をしていただけるお寺、僧侶による如法な供養が必要となります。


ご先祖さまのご供養は私たちの基礎を育ててくれます。

そのため、当院ではご先祖さまのご供養には、最も力を入れております。

正しく向き合い、現代での略式な供養を用いず、密教の秘法をもって如法に供養することを心がけています。


皆様には、このお盆に是非一度、ご先祖さまと向き合っていただけましたら幸いです。合掌


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