密教の修法壇には、大壇や密壇があります。
壇の左隣には脇机、右隣には磬台(東密では)が一般的かと思います。
脇机の上には、洒塗、散状、香合、柄香炉等を置いております。
この中の香合は通常一つですが、様々な理由で私の場合は何個か置いております。

沈香に十種香、それともう一つは 「安息香」 です。

この 「安息香」 は、調伏、降伏の法を修法する際に必要となります。
調伏に 「安息香」 を用いるのは、不空訳の尊勝儀軌に見えます。
その香りは.....
何とも言えない香りです。
言葉では表現が難しく、人により様々な意見があると思いますが、かなり独特です。
何回か焚いていますと慣れてきます。
お香自体は、甘く良い香りなんですが、焚くとまた変わります。
「安息香」 は、東南アジアが原産で熱帯雨林に育つ高木、エゴイノキ科のアンソクコウノキから採取します。
木には、もともと樹脂を含みませんが、樹皮に切り込みを入れ傷付けることで、自らの保護のために黄赤色の樹脂がにじみ出てきます。
この樹脂を固めたものが 「安息香」 です。
英名では 「ベンゾイン benzoin」 と呼びます。
名前の由来には諸説あります。
パルティア、漢名の安息で用いられていた香りと 「安息香」 の香りが似ていたという説。
痰の排出を促進する効果があり、息を安ずることから名付けられた説。
中国、明の時代に風邪やその他の病を安息させる効果があったことから名付けられた説。
「安息香」 は、その名通り、息を落ち着かせ安心を得る作用があり、古くから多くの宗教儀式に使われています。
またその作用には、悲しみを和らげ、幸福を与えるとも言われております。
「安息香」
調伏する相手を、苦しめず、せめて安らかに息を引き取らせるためと書かれています書物も見かけたことがありますが、間違ってはいけないのは、相手ではなく、相手の悪心です。
何はともあれ上で書きました通り、儀軌に調伏には 「安息香」 と見る以上、それに従うことが如法に調伏法を修する事となります。
合掌
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壇の左隣には脇机、右隣には磬台(東密では)が一般的かと思います。
脇机の上には、洒塗、散状、香合、柄香炉等を置いております。
この中の香合は通常一つですが、様々な理由で私の場合は何個か置いております。

沈香に十種香、それともう一つは 「安息香」 です。

この 「安息香」 は、調伏、降伏の法を修法する際に必要となります。
調伏に 「安息香」 を用いるのは、不空訳の尊勝儀軌に見えます。
その香りは.....
何とも言えない香りです。
言葉では表現が難しく、人により様々な意見があると思いますが、かなり独特です。
何回か焚いていますと慣れてきます。
お香自体は、甘く良い香りなんですが、焚くとまた変わります。
「安息香」 は、東南アジアが原産で熱帯雨林に育つ高木、エゴイノキ科のアンソクコウノキから採取します。
木には、もともと樹脂を含みませんが、樹皮に切り込みを入れ傷付けることで、自らの保護のために黄赤色の樹脂がにじみ出てきます。
この樹脂を固めたものが 「安息香」 です。
英名では 「ベンゾイン benzoin」 と呼びます。
名前の由来には諸説あります。
パルティア、漢名の安息で用いられていた香りと 「安息香」 の香りが似ていたという説。
痰の排出を促進する効果があり、息を安ずることから名付けられた説。
中国、明の時代に風邪やその他の病を安息させる効果があったことから名付けられた説。
「安息香」 は、その名通り、息を落ち着かせ安心を得る作用があり、古くから多くの宗教儀式に使われています。
またその作用には、悲しみを和らげ、幸福を与えるとも言われております。
「安息香」
調伏する相手を、苦しめず、せめて安らかに息を引き取らせるためと書かれています書物も見かけたことがありますが、間違ってはいけないのは、相手ではなく、相手の悪心です。
何はともあれ上で書きました通り、儀軌に調伏には 「安息香」 と見る以上、それに従うことが如法に調伏法を修する事となります。
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